卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)とは

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卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)について解説しています!

 卵巣嚢腫とは、液体がたまって腫れている卵巣腫瘍のことをいいます。

嚢胞性腫瘍(のうほうせいしゅよう)」とも呼びます。子宮筋腫と並んで、女性の生殖器に多くみられる腫瘍であり、ほとんどは良性です。種類によって、中にたまる液体の内容は異なります。

卵巣嚢腫の症状と種類

 嚢腫(のうしゅ)とは、袋状の腫れ物の中に、液体がたまっているものを指します。

卵巣の場合、初期症状がほとんどなく、子宮がん検診などで卵巣をチェックした際に偶然発見されることが多いです。嚢腫がこぶし大以上になると、下腹部の膨満感を感じることもあります。

また5〜6センチ以上になると、嚢腫がねじれる「捻転」を起こす可能性があり、急な激痛や吐き気などが現れ、緊急手術になることもあります。

卵巣嚢腫には、以下のような種類があります。

  • 成熟嚢胞性奇形腫
  • 漿液性(しょうえきせい)嚢胞腺腫
  • 粘液性嚢胞腺腫

1.成熟嚢胞性奇形腫

 成熟嚢胞性奇形腫は卵巣嚢腫の中でもっとも多く、半数以上を占めます。

直径10センチ以下で、嚢胞の中に毛髪や歯、骨などを含みます。髪や歯が入っているというと驚きですが、これは卵子のもととなる「原子卵胞」が、育つ過程で変異を起こしたものと考えられています。

20〜30代に多くみられ、若い世代では良性のことが多いのですが、高齢になればなるほど悪性化するリスクが高まります。

2.漿液性(しょうえきせい)嚢胞腺腫

 漿液性嚢胞腺腫は、中に黄色く透明な液体がたまるもので、卵巣腫瘍の25パーセント程度を占めます。こぶし大くらいの大きさになります。

3.粘液性嚢胞腺腫

 粘液性嚢胞腺腫は粘液がたまる腫瘍で、全体の20パーセント程度を占めます。巨大化することがあり、嚢胞が破れて粘液がおなかに広がる「腹膜偽粘液腫」を起こすことがあります。そうなると死に至ることもあるため、注意が必要です。

卵巣嚢腫の治療法

 直径5センチ以下の卵巣嚢腫は、通院して経過を観察することがほとんどです。それ以上になると、捻転や破裂を起こす可能性がありますので手術が検討されます。

これから妊娠・出産を希望する若い女性の場合は、嚢腫のみを摘出して、卵巣を温存します。

ただし40歳以上の女性や、捻転を起こして卵巣が壊死している場合、悪性の可能性も疑われる場合などは、嚢腫があるほうの卵巣を摘出するケースもあります。

良性の場合は、開腹手術ではなく患者の肉体的負担が少ない腹腔鏡手術になることがほとんどです。

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