上皮性卵巣がんとは

卵巣がんの基礎知識

上皮性卵巣がんとは

卵巣がんのガイド

卵巣がん上皮性卵巣がんについて解説しています!

 卵巣がん全体のうち9割近くを占めるのが、卵巣の表面に発生する「上皮性卵巣がん」です。特に40〜50代以上の女性に多くみられますが、若い世代
の上皮性卵巣がんは、さらに組織型によって6つの種類に分かれます。

なぜ卵巣がんは「上皮」にがんができやすいのか?

 卵巣の表面を覆っている皮膜が、卵巣上皮です。ここから発生するがんが多い理由としては、毎月の排卵によるダメージが挙げられます。

卵巣の内部にストックされている卵胞は、左右どちらかの卵巣で毎月1個だけが成熟し、卵巣から放出されます

。この時、卵子は卵巣の表面を突き破って飛び出すため、上皮は傷つくことになります。人によっては「排卵痛」を感じることがありますが、それはまさに上皮が突き破られる痛みなのです。少量の出血がみられることもあります。

自己修復するメカニズムがあるとはいえ、排卵によって継続的にダメージを受ける上皮では、どうしても細胞の異常増殖が起きやすく、腫瘍のできる頻度が高くなってしまいます。

そのため、ある程度長い年数、排卵を起こしてきた40代以上の女性に多く発症するのです。

上皮性卵巣がんの種類

 卵巣がんでは、病理検査を行って組織型を特定することが欠かせません。同じ部位から発生したがんでも、そのタイプによって特徴が異なるためです。

上皮性卵巣がんには主に下記の6種類があります。

  • 漿液性腺がん
  • 明細胞腺がん
  • 類内膜腺がん
  • 粘液性がん
  • 移行上皮がん
  • 混在型

上皮性卵巣がんのうち、約半数を占めるのが「漿液性腺がん」です。35歳〜60代の女性に多くみられます。卵巣がんの中でも進行がもっとも速く、リンパ節転移もしやすいタイプです。ただし抗がん剤の感受性は良好です。

次に多いのは「明細胞腺がん」で、特に日本女性に多いという特徴があります。発症年齢は20代〜40代と比較的若く、婦人科系の病気である子宮内膜症から発生します。

早期からリンパ節転移しやすい上、抗がん剤の効きが悪いため、手術で完全に取りきることが重要と考えられています。

卵巣がんの10パーセント程度を占めるのが「類内膜腺がん」です。20代〜40代と発症年齢は若く、60歳以降にはあまりみられません。

「明細胞腺がん」と同じく、子宮内膜症がおもな原因とされます。抗がん剤が効きやすく、リンパ節転移の確率も低めで、予後は良いタイプです。

粘液性がん」も、卵巣がんの1割近くを占めます。閉経以降に多く、進行が遅いことが特徴です。抗がん剤が効きにくいため、「明細胞腺がん」と同じく技術の高い手術が求められます。

他にも、「漿液性腺がん」とよく似たタイプの「移行上皮がん」や、上記5種類の複数が合わさった「混在型」もあります。それぞれの特徴に応じた、適切な治療法が選択されます。

がん情報カテゴリページ一覧

スポンサードリンク

ページの一番上へ>    次のページ→卵巣腫瘍とは
サイトのTOPページへ